中川加奈子 Natural Life Cooking主宰
Kanako Nakagawa
千葉・佐倉を拠点に、「Natural Life cooking」 という料理教室を主宰しています。マクロビオティックや薬膳、そして望診──。どれも「食べることを通して自分を整える」ための知恵であり、私自身が体験を通して学び、大切にしているものです。
もうひとつの柱が、オンラインでも対面でも行っている 「ナチュラルライフ・フルネス(望診食事指導)」。顔や舌、肌に出る小さなサインを一緒に読み解きながら、その人に合った“食べ方”を探していくプログラムです。答えを押しつけるのではなく、対話を通じて「これなら続けられる」という整え方を見つけていきます。
そして地域では、仲間と一緒に 「古民家いぶき」 という食堂を開いています。ここでは、子どもも大人も分け隔てなく集まり、ごはんを食べて笑い合う。そんな「ただ安心して過ごせる居場所」をつくることを大切にしています。
知識を“生きた実践”へ
──学びの軌跡
20代の頃に体調を大きく崩したことをきっかけに、食べ方と心のあり方のつながりを深く学び始めました。独学から料理教室に通い、やがてマクロビオティックや薬膳、そして望診へ。東京の「山村塾」では3年以上にわたり学び、多くのケースに触れた経験が今の基盤になっています。
これまでに延べ300件以上の相談に関わり、一人ひとりの体質や背景に合わせた食事提案をしてきました。オンライン指導の形を早くから取り入れ、国内外から相談をいただいています。
ただの栄養学や「こう食べなさい」というルールではなく、その人の体と心の声に寄り添いながら“食べながら整えていく”スタイルは、多くの方に「一生使える知恵」として受け取っていただいています。

活動の原点──
食で「生きたい」と思えた瞬間
20代前半、極端な不調の中で「もう生きていたくない」と思うほど心も体も追い込まれていました。チョコレートばかりに頼り、ごはんも食べられず、体重は35キロを切り、冷えと不調で身動きが取れなくなる。そんな底の時期に妊娠が分かり、「このままでは子どもを守れない」と本能的に感じました。
そこから、ご飯とお味噌汁という小さな一歩をきっかけに、少しずつ食を見直していきました。体重が戻り、気持ちが前向きになり、「生きてみよう」と思えたのです。
やがて子どもの成長と共に料理を学び、マクロビオティックや薬膳、望診に出会いました。食で自分が変われた経験があるからこそ、「食で人は生き直せる」という確信を持ち、多くの人に伝えたいと強く思うようになりました。

──“食べ方”は
生き方につながっている
私が大切にしているのは、
「食べてはいけないものはない。すべては“食べ方”にある」
という視点です。
食事はルールや制限ではなく、自分の体と心に耳を澄ませて整えていくもの。だからこそ、無理や我慢では続きません。
望診や対話を通してサインに気づき、体と心の声を受けとめながら、“自分に合う食べ方”を見つけていく──。その過程こそが、本来の自分らしい生き方につながっていくと感じています。
知識を増やすことよりも、体験を通じて「腑に落ちる」こと。頭で覚えるのではなく、体でわかっていくこと。
食を入り口に、自分を整える力を取り戻す。それが、私が一番伝えたい哲学です。

メッセージ──
本来の自分に還るお手伝いを
私自身、体調を崩し、生き方に迷い、どうしていいかわからなかった時期がありました。だからこそ分かるのです。体も心も整わないまま頑張ることが、どれほどつらいかを。
望診食事指導や料理教室は、単なる“健康法”ではありません。顔や舌、肌に出る小さなサインを一緒に読み解きながら、日々の食べ方を整えていくことで、自分の心や体の声に気づけるようになる──その積み重ねが、自然と生き方まで変えていきます。
「もっと元気に暮らしたい」
「自分らしく生きたい」
そう願う人のそばで、一緒に歩む存在でありたいと思っています。
食を通じて本来の自分に還る、そのお手伝いをこれからも続けていきます。


